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アルファパーチェスはどんな会社でどんな価値があるのか?

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2022年12月26日、東京証券取引所スタンダード市場に上場した「株式会社アルファパーチェス」

上場して間もない企業ですが、どんな事業を展開し、今後どうなっていくのか考察していきたいと思います。

この記事でわかること
  • アルファパーチェスの基本情報
  • アルファパーチェスのビジネスモデル
  • アルファパーチェスが生み出す付加価値
  • MRO事業の収入源
  • FM事業の収入源
  • 利用料というより「付加価値」がカギ
  • APMROのいい点
  • APMROの改善して欲しい点
  • APMROの改善して欲しい点
  • アルファパーチェスはどんな会社なのかのまとめ
目次

アルファパーチェスのどんな企業なのか?

アルファパーチェスの基本情報

項目内容
会社名株式会社アルファパーチェス (Alpha Purchase Co., Ltd.)
設立2000年11月15日(前身会社時代を含む)
本社所在地東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル15階
代表者代表取締役 社長 兼 CEO 多田 雅之
事業内容1. MRO事業(間接材の購買支援)
2. FM事業(施設管理支援)
主なサービスAPMRO(購買支援プラットフォーム)、施設管理・運用サービス
主要収入源APMROを介した取引手数料やマージン、FM事業のサービス報酬
上場市場東京証券取引所スタンダード市場(証券コード: 7115)
上場日2022年12月26日
親会社アスクル株式会社(グループ企業)
従業員数262名(2023年12月31日現在)
企業理念「間接材・サービスのワンストップ購買代行」で企業価値向上とコスト削減に貢献
取扱商品数6000万点以上(APMROプラットフォーム)
主な取引先大企業を中心とした多様な業界(具体的な企業名は一部非公開)
公式ウェブサイトwww.alphapurchase.co.jp

アルファパーチェスのビジネスモデル

アルファパーチェス決算資料から引用

アルファパーチェスのビジネスモデルを簡単に言うと、「企業が普段使うモノやサービスを効率的に、安く、まとめて提供する」ことです。

アルファパーチェスは主に2つの事業を展開しています。

MRO事業(モノの調達サポート)

MROとは「Maintenance, Repair, and Operations」の略で、企業が日常的に使う間接材(例えば文房具、工具、設備の修理部品など)のことです。

アルファパーチェスは、これらをインターネット上のプラットフォーム(APMRO)を通じて、企業が必要なタイミングで簡単に購入できるようにします。

アルファパーチェス決算説明資料より引用

たくさんのサプライヤーと提携しているので、品揃えが豊富(6000万点以上)で、コストも抑えられるのがポイントです。

大企業が「必要なものをバラバラに買う手間」を省いて、一括で調達できるようにしているイメージです。

アルファパーチェス決算説明資料より

このAPMROは、同じ商品であれば自動的に価格比較を行い、一番良い条件の商品を推奨してくれる機能があるため、企業がいちいち各業者を比較検討する手間をかけることなく、最安値の商品を発注することができます。

イメージは企業向けの間接材ECサイト(Amazon、楽天市場)ですかね

また、会社の部署・部門ごとにバラバラに選んでいた商品を推奨品に統一することにより、コストを削減。さらに同じ商品を大量に仕入れることで仕入れ値を下げることなども可能になっていくと思われます。

そして、APMROの購買管理システムを利用することにより、備品などの発注申請(稟議書など)がこのプラットフォーム上で簡単の行うことができるようになります。

今まで、紙などで申請していた会社や、各部署の担当者の承認を受けるまで何日もかかっていた業務がスムーズに行われることになります。

FM事業(施設管理のサポート)

FMは「ファシリティマネジメント」の略で、オフィスや店舗、工場などの施設を効率的に管理・運用するサービスです。

例えば、建物の内外装工事、設備の修理、清掃、運営サポートなどを一手に引き受けます。これによって、企業は施設の維持コストを減らしつつ、快適に使える環境を保てるわけです。

アルファパーチェスが生み出す付加価値

アルファパーチェスの強みは、企業が「直接儲けに繋がらない部分」(間接材や施設管理)のムダを減らし、効率化すること。

企業にとっては、購買の手間やコストが減り、本業に集中できるメリットがあります。

一方で、アルファパーチェスは多くの顧客企業とサプライヤーをつなぐ「ハブ」として利益を得る仕組みです。

イメージとしては、「企業向けの便利なコンシェルジュ」みたいなものです。必要なモノやサービスを、適切な価格で、必要な時にまとめて手配してくれる存在です。

アスクルという通販大手のグループ会社なので、そのノウハウやネットワークを活かしている点も大きいかと思います。

簡単に言うと、「企業の裏方の仕事をスマートにして、コストと手間を減らす」ことがアルファパーチェスのビジネスモデルです

アルファパーチェスの収入源は?

アルファパーチェスの主な収入源は、MRO事業となっています。

データからは、MRO事業の売り上げが約70%を占めています。

マネックス証券 銘柄スカウターから引用

MRO事業の収入源

アルファパーチェスが運営する購買支援プラットフォーム(APMRO)では、企業が間接材を購入する際に利用します。ここでの収入は、主に「商品の販売によるマージン」や「取引手数料」に近い形がメインだと推測されます。

  • 提携サプライヤーから商品を仕入れ、企業に販売する際に価格差(マージン)を得る。
  • プラットフォームを介した取引ごとに手数料を取る。
ITトレンドから引用

料金プランを見ると、「基本料金」というワードがあるので、月額利用料などのシステム料金を徴収しているのかもしれません。購買金額や件数によって金額が決まるようなので、商品の注文ごとに手数料がかかるわけではないのかもしれません。購買プロセスを効率化することで多くの企業に使ってもらい、取引量を増やすことで収益を上げているイメージだと思います。

いわゆるストック収入型のビジネスモデルなのかもしれません

FM事業の収入源

施設管理サービスでは、工事や清掃、保守などの具体的な業務を請け負うので、ここでは「サービス提供の対価」として直接的な料金が発生します。

  • オフィスの改装工事や設備メンテナンスを依頼されれば、そのプロジェクトごとに契約金額が決まり、そこから利益を得る。
  • 企業がアウトソーシングすることでコストを抑えられる分、アルファパーチェスは適正な価格でサービスを提供しつつ利益を確保する。

利用料というより「付加価値」がカギ

アルファパーチェスの場合、単純に「プラットフォームを使うための月額利用料」を課すモデルというよりは、企業にとっての「購買コスト削減」や「管理の効率化」という付加価値を提供し、その対価として収入を得ていると考えられます。取引量やサービス提供の規模が大きくなればなるほど、収入も増える仕組みだと考えられます。

APMPOのシステム的には、必ずしもアルファパーチェスに有利な商品を販売することにならないかもしれませんが、利用している企業の「不利益」「非合理的」「非効率」を解決できる素晴らしいシステムなのではないかと思われます。

主な収入源は「システムの利用料」という形ではなく、購買支援(MRO)での取引マージンや手数料と、施設管理(FM)でのサービス提供による報酬の組み合わせが中心です。

アスクルグループの一員として、サプライヤーや顧客とのネットワークを活用しながら、スケールメリットを活かして利益を上げている、といった感じですね。

アルファパーチェスのAPMRO(購買支援プラットフォーム)を介した収入は、「サービスの基本料」という形が直接的かつ主要な部分の一つと考えられますが、ビジネスモデル全体を見るとそれだけではない可能性もあります。

APMROの口コミは?

Paper human heads and speech bubble with word RUMORS on blue background. Gossip concept

IT製品の比較サイトであるITトレンドにAPMROの口コミがいくつかあったので、そちらも見ていきましょう。

APMROのいい点

取扱商品の数が多くい。モノタロウの商品を購入出来るが、モノタロウのサイトで購入するよりも安いものもある。

見積り入手して価格比較が不要なカタログ購買で、商品選びのスピードアップはもとより金額も明確になっているため商品比較がしやすく、承認もシステム上で簡単であり、商品も驚くほど早く届くため、思い立ったときにすぐに対応できるため非常に役に立っている。

会社の備品が手軽に発注できます。商品数は豊富ですし、システム内で発注、また、発注の承認を行えるのがいいです。

店舗から本社購買部署への問い合わせ→調査→バック→発注→納品と段階を踏んでいたところ、すべてをAPMROにて完結できるので、本社では請求書処理の対応のみとなり、少ない人工でも発注管理が可能です。45拠点3人体制→2人体制(発注業務に関してはほぼ1人にて稼働可能)

これまで色々な仕入先から購入していたが、この購買システムでほとんどの物が購入できるようになった。尚、購入した商品がデータ化される為、社内の処理が簡素化された。

APMROの改善して欲しい点

システム(サービス)上の問題ではないかもしれないが、カートに追加しても時間が経過するとタイムアウトしてしまい決済画面まで進まないことがあり、カートに追加したものもリセットされてしまうので不便

商品登録がされていないものも追加依頼して対応できるが手間がかかるので、見つからないものが無いほどのより多くの商品が掲載されていくことを期待しています。

特にありませんが、しいていうなら、備品を発注したあと承認者に自動でメールが送られたりすると、承認がスムーズになるかなと思います。

定期購入しているものの判別と、一定期間でのお知らせ機能(定期購入機能でも可)があると便利だなと感じました。

医薬品が購入できるようになると大変便利になる。また、商品サンプルも提供して頂けると商品仕様がわかるので購入しやすくなる。

APMRO導入で得られた効果・メリット

  • 通常購入より単価が安く購入出来るので、使用頻度が高く、購入頻度が高いものは特にコストダウンに繋がる。
  • 事務用品や備品など、簡単に、驚くほど早く納品されるので、思い立ったとき・依頼されたときにパパッと注文できるので、日常でも使いたいくらい。また、定期的に発注している商品の再注文が非常に簡単で備品発注にかかる工数を大幅に削減できている。
  • 繰り返し発注している商品をお気に入りリストに入れておくことができるので、備品発注にかかる時間が減りました。
  • 各店からの発注で数が多くなる製品について、スケールメリットを出せる提案をいただける。安いサプライヤを紹介してくださるので、業務効率化だけでなく、費用削減の面でもアドバイスをたくさんいただいています。
  • 大手不動産業の為、長期保存用の期限のある商品に対して購入実績が見える化することができ、管理がしやすくなった。 以前は複数社から購入していた備品が、このサイトに一本化され請求処理の効率化が図れた。

口コミの数は少ないですが、ほとんどの利用者の満足度は高い様子です。


アルファパーチェスはどんな会社なのかのまとめ

APMROプラットフォーム

  • 概要: 企業向けのオンライン購買支援サービス。
  • 取扱商品数: 6000万点以上(文房具、オフィス用品、工具、設備部品、安全用品など多岐にわたる)。
  • 目的: 企業がバラバラに調達していた間接材を一括で購入できるようにし、手間とコストを削減。
  • 利用方法: 企業がAPMROにアクセスし、必要な商品を検索・発注。サプライヤーとの取引をアルファパーチェスが仲介。

対象となる間接材の例

  • 保守関連: 機械の部品、修理用工具。
  • 修理関連: 設備の交換部品、メンテナンス資材。
  • 運用関連: オフィス用品(ペン、紙、コピー機トナー)、清掃用品、安全靴やヘルメットなどの保護具。
  • これらは企業の「直接的な生産」には使われないが、業務を円滑に進めるために欠かせないもの。

顧客

  • 主に大企業や中堅企業がターゲット。
  • 例: 製造業(工場運営用資材)、サービス業(オフィス用品)、小売業(店舗運営資材)。
  • 購買部門や総務部門が利用することが多い。

サプライヤーネットワーク

  • 多数のサプライヤーと提携し、多様な商品を揃えている。
  • アスクルグループの物流やネットワークを活用し、迅速な配送を実現。
  • サプライヤーとの交渉や価格調整もアルファパーチェスが代行する場合あり。

メリット

  • コスト削減: 一括購買で価格交渉力が増し、単価を抑えられる。
  • 効率化: 複数のサプライヤーに個別発注する手間が省ける。
  • 透明性: APMRO上で価格や在庫状況が明確になり、購買プロセスがスムーズに。

アルファパーチェスのMRO事業は、APMROを通じて企業の間接材調達を「簡単・安く・効率的」にすることがミッションです。購買の手間を減らしつつコストを最適化することで、顧客企業に価値を提供し、その対価として手数料やマージンで収益を上げています。大企業の「裏方業務」をスマートにするサービス、と考えると分かりやすいですね。

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この記事を書いた人

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