この記事では、まめ株の取引時間や手数料、対象銘柄からデメリットまで、知っておきたいポイントを落ち着いて解説します。検索でここにたどり着いたあなたが、「これなら私にもできるかも」と感じ、次のステップに進むきっかけになれば嬉しいです。
野村證券のまめ株が売れないのはなぜ?

野村證券まめ株アプリでの売買方法
まめ株は野村證券が提供する単元未満株の取引サービスで、通常100株単位で売買される株式を1株単位で購入できるものです。たとえば、1株5,000円の銘柄であれば、5,000円から投資を始められます。まとまった資金がなくても株式市場に参加できる点が特徴です。
ただ、残念ながら野村證券のアプリからでは、まめ株の売買は行えません。しかし、アプリからオンラインサイトに移動することでスマートフォンからの取引が可能です。
- アクセスの容易さ: パソコンを立ち上げることなく、移動中や休憩時間に取引が可能。
- 最新情報の確認: 株価や市場動向をリアルタイムで把握しながら判断。
- 一元的な管理: 保有資産の状況をアプリ内で整理し、効率的に確認。
これらは、時間を大切にする方にとって見逃せないメリットといえるでしょう。
実際の手順はこちら。
①アプリ左上の三番線をタップ

②【オンラインサービス】をタップ

③銘柄を検索して【まめ買】もしくは【まめ売】から注文

野村證券のまめ株の取引時間
野村證券のまめ株は、単元未満株(1株から単元株数未満の株式)を扱うサービスで、取引時間は通常の株式取引とは若干異なる仕組みです。具体的には、まめ株の注文はオンラインサービスを通じて受け付けられ、その執行は市場の取引時間に連動しています。
この仕組みにより、日中の忙しい時間帯を避けて注文を済ませられる一方で、価格変動をリアルタイムでコントロールすることはできません。落ち着いて長期的な視点で投資を考える方に適しているといえるでしょう。

約定価格は端株取次業者が指定した市場での取引日の終値となります。
注文受付時間帯 | 取引日 | 取消注文受付日・時間帯 |
---|---|---|
平日 6:00~14:30 | 当日 | 平日 6:00~14:30 |
平日 16:00~翌2:00 | 翌営業日 | 平日 16:00~翌2:00 翌営業日 6:00~14:30 |
休日(土・日・祝) 6:00~翌2:00 | 翌営業日 | 終日 翌営業日 6:00~14:30 |
取引時間に関して、いくつか押さえておきたい点があります。まず、土日祝日や年末年始など、市場が休場する日は注文の執行が行われません。また、立会時間外に注文を出した場合、翌営業日の結果を待つ形になります。さらに、まめ株はすべての銘柄が対象ではなく、東京証券取引所や名古屋証券取引所に上場する一部銘柄に限定されています。取引を検討する際は、事前に取扱銘柄を確認しておくと安心です。
野村證券のまめ株にかかるコストと対象銘柄


野村證券のまめ株手数料
野村證券のまめ株の手数料は、通常の単元株取引とは異なり、独自の計算方法が採用されています。
注文チャネル | 掛目率 | 最低手数料金額 |
---|---|---|
オンラインサービス | 一律1.100% | 550円 |
たとえば、1株5,000円の銘柄を1株購入した場合、約定金額は5,000円です。このとき、手数料は5,000円 × 1.1% = 55円となりますが、最低手数料が適用されるため、実際には550円(税込)がかかります。一方、10株(5万円)購入すると、手数料は550円となり、最低手数料と計算値が一致します。
つまり、1株あたりの金額が5,000円以下の約定金額が小さい場合でも、550円以下にはなりません。


通常のオンライントレード(単元株取引)と比較すると、まめ株の手数料はやや高めに設定されています。たとえば、野村證券のオンライン専用支店では、10万円までの取引手数料が152円(税込)であるのに対し、まめ株では同額の取引で1,100円(税込)かかります。この差は、少額取引を前提としたサービスゆえの特徴です。少額で気軽に始められる一方、頻繁な売買にはコストがかさむ可能性がある点に注意が必要です。
まめ株の手数料には、端数処理により計算結果が若干異なる場合がある点も覚えておいてください。また、手数料は買うときと売るときの両方でかかるため、トータルのコストを見越した計画が大切です。
野村證券のまめ株対象銘柄
まめ株の対象銘柄は、国内主要市場の銘柄が中心で、特に東証や名証に上場する企業であれば、ほとんどの場合まめ株で取引できます。ただし、福岡や札幌の取引所にのみ上場する銘柄は購入できませんので、注意が必要です。これらの市場には、大企業から新興企業まで幅広い選択肢が揃っており、投資の入り口としては十分な範囲といえるでしょう。
取引所 | 買付 | 売却 |
---|---|---|
東京証券取引所(プライム、スタンダード、グロース) | ○ | ○ |
名古屋証券取引所(プレミア、メイン、ネクスト) | ○ | ○ |
福岡証券取引所(本則市場) | × | ○ |
福岡証券取引所(Q-Board) | × | ○ |
札幌証券取引所(本則市場) | × | ○ |
札幌証券取引所(アンビシャス) | × | ○ |
また以下のような銘柄も除外となっています。
- 1単元が1株の銘柄: 単元株自体が1株で設定されている場合。
- 整理銘柄: 上場廃止が決定した銘柄。
- ETF、ETN、REIT、インフラファンドなど
- 国内上場の外国株式: 日本で取引される外国企業株も含まれません。
- 日本銀行出資証券: 特殊な銘柄として除外。
このように、まめ株はあくまで国内株式の現物取引に特化したサービスとなっています。
野村證券のまめ株デメリット
まめ株は1株から投資を始められる手軽さが魅力ですが、利用する前に知っておきたい注意点もあります。
- 手数料が割高
- リアルタイム取引ができない
- 株主優待や議決権が得られない
- 対象銘柄に制限がある
- 売買の柔軟性が低い
まめ株の最大のデメリットとして挙げられるのが、手数料の高さです。取引手数料は売買代金の1.1%(税込)で、最低550円(税込)が設定されています。少額取引ではコストが割高になり、頻繁に売買する方には、この点が負担となるかもしれません。
また、株価が変動する日中にリアルタイムで売買することはできません。急な値動きに対応したい場合や、特定の価格で取引を確定させたい場合には不向きです。じっくり長期的な視点で投資する方には影響が少ないものの、タイミングを重視する方には物足りなさが残るかもしれません。
まめ株で購入した単元未満株は、株主優待や議決権の対象外となる場合がほとんどです。たとえば、100株で優待がもらえる銘柄を10株だけ保有していても、特典は受けられません。投資の楽しみの一つとして優待を期待する方にとっては、この点がデメリットと感じられるでしょう。優待や議決権を目的にする場合、単元株(通常100株)を目指す必要があります。



野村證券のまめ株には、これらのデメリットがあります。しかし、投資スタイルによって影響の度合いが変わります。
まめ株が単元以上になった場合
1単元が100株の銘柄を少しずつ購入し、保有数が100株以上になった場合、それが「単元株以上」に該当します。
野村證券では、まめ株が単元株以上になった場合、保有株式は以下のように管理されます。
1単元が100株の銘柄を120株保有した場合、100株は「単元株」、残りの20株は「単元未満株(まめ株)」として扱われます。これらは野村證券の口座内で明確に区分され、確認できます。
売却する際は、単元株部分(100株単位)か、単元未満株部分(1株単位)のどちらかを選んで手続きします。単元株は通常のオンライントレードで、単元未満株はまめ株のルールで取引可能です。
まめ株のデメリットとして、単元未満株では株主優待や議決権が得られない点が挙げられますが、単元株に達すると状況が変わります。保有数が100株(1単元)以上になれば、その単元株部分について、企業が提供する株主優待や議決権を受け取れるようになります。たとえば、120株保有している場合、100株分の優待が適用され、残り20株は引き続き対象外です。優待を目当てに買い増していた方にとっては、ここが一つの節目となるでしょう。



優待の条件は企業ごとに異なるため、事前に株主優待の詳細を確認しておくことをおすすめします。
野村證券のまめ株は売れない?のまとめ
野村證券の「まめ株」は、少額から始められる手軽さと、時に感じる手数料や制限という壁を併せ持つサービスです。取引時間や対象銘柄を把握し、デメリットも落ち着いて受け止めることで、あなたにとって最適な使い方が見えてくるでしょう。
投資は一夜にして結果が出るものではなく、じっくり向き合うことで育つもの。まめ株を通じて、自分のペースで資産を築く一歩を踏み出してみましょう。そして、あなたらしい投資の形を見つけてください。もし迷うことがあれば、いつでもこの記事を振り返っていただければ幸いです。
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